人間になりたい類人猿

人間以前の技術屋ブログ

お手軽ARを更にお手軽VR化出来ちゃった……けども?【Vuforia5.5】

VR元年と呼ばれる今年、僕も細々と開発しております。
まぁもちろんまだ見せられるものにはなってないのですが。
以下の記事の最後を参照
wannabehuman.hatenablog.com

で、今回はちょっと短めですがVuforiaを使うとARアプリのVR化がめちゃくちゃ簡単だったので、せっかくなので記事にしてみた。(あんまり記事になってないので)

というわけでタイトル

Vuforia5.5でお手軽VR化が出来ちゃった件

そもそもVuforiaって?

そもそもVuforiaを知らない人向けに、簡単なVuforiaの紹介

Vuforia(http://www.vuforia.com/)はPTCが提供しているAR用のSDKで、デベロッパー登録すればめちゃくちゃ簡単にこんな感じのARのアプリケーションが作れる。
f:id:wannabehuman:20160803231150j:plain
※出展サイト(ほぼコピペで作った):
https://reiji1020.gitbooks.io/ar-lecture-of-unity/content/index.html

少し情報が古い為、このままだとうまく動かないけど。それはまた今度記事にする。
一部制限はあるものの無料で利用出来るのが魅力。

しかし、これをVR対応させようとすると、一部scriptに手を入れないと行けなくて正直面倒だったのです……が、

Vuforia5.5からVR化がめちゃくちゃ簡単になった件

以下の導入ガイドを見てみると、こんな感じの文面が
Integrating Cardboard to the AR/VR Sample | Vuforia Library Prod

Technique #1. Using Vuforia 5.5's Built-in Support for Cardboard

Vuforia 5.5 introduces built-in support for Cardboard so that it is no longer necessary to import the Cardboard SDK into your project and perform the lengthy integration steps as described in Technique #2 below. The AR/VR 5.5.9 sample app is already pre-configured with the correct Cardboard settings and ready to build. If you want to enable Cardboard support in your own existing Vuforia 5.5 project, follow these steps:

1. Select the ARCamera and set the following values on the DigitalEyewearBehaviour script:
Eyewear Type = Video See-Through
Stereo Camera Config = Vuforia
Viewer Type = Generic Cardboard (Vuforia) or Cardboard v1 (Google)
2. In the Unity Player Settings, set the Default Orientation = Landscape Left

要は、今まで色々面倒だったCardboard SDKとの連携が、Vuforia5.5からデフォルトで使えるようになったという事。
やり方は
①:ARCameraにアタッチされてる「DigitalEyewearBehaviour」のプロパティ「Eyewear Type」を「Video See-Through」へ
②:同プロパティの「Stereo Camera Config」を「Vuforia」へ
③:同プロパティの「Viewer Type」を「Generic Cardboard (Vuforia)」か「Cardboard v1 (Google)」へ(これ何が違うんだろう……要調査)
④:player settingで「Landscape Left」に設定(要は横持ちに固定する。※ホームボタンが左になる)

たったこれだけ
たったこれだけ

で、こうなる
f:id:wannabehuman:20160803232725p:plain
※Cardboardで見れば、VR化されてる。

超お手軽。

とは言え……

超お手軽ではあるのだけど、微妙なことはあるわけで……

とにかく「視野が狭い」
カメラの映像が限られており、人の視野を全てカバーできていない。
(黒い部分がすごく多い。VR用ではないYoutubeの動画を見た感じ)
この為、あまり現実感は無い。
ARCameraのチューニングをすれば上手く行くのかは要検証。

あとそもそもAR×VR=MRなのだけど、スマフォでやるメリットがどれだけあるのか。
ホロレンズやGoogleグラスみたいなのが本格化したら、すぐに死んでしまいそうなので、企業アプリや企業の業務アプリに入れ込むには微妙かな?
とは言え、アダルト方面では良いのではないかと。あれの箱とかをマーカー化して、付属品でCardboard付けとけば、スマフォで……うん。

VR元年と呼ばれている今年。
意外と(意外でもないか)古くからの技術であるARが再び盛り上がってきそうでわくわく。

以上。
詳しいVuforiaの使い方とかはまた今度記事にしようかな。